歯ぎしりについて
- 2023年4月21日
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こんにちは。
歯ぎしりというと睡眠時に歯をギリギリと擦り合わせるものとイメージする人が多いのではないでしょうか。
実は歯ぎしりには3つの種類があります。
上下の歯を臼のようにすり合わせる動きのグラインディング、上下の歯を静的に強く噛み合わせるクレンチング、上下の歯を動的にカチカチと噛み合わせる動作のタッピング。
まずは、3種類の歯ぎしりのそれぞれの特徴についてお話していきます。
歯ぎしりの中で最も多くの人にみられるのがグラインディングです。グラインディングは最も歯にダメージを与える歯ぎしりで、歯がすり減って平らになっている方も多くみられます。
ギリギリと音がすることもあるので、周りの人に気づいてもらえて指摘されることで気づく方もいらっしゃいます。
クレンチングは上下の歯を強い力で噛み合わせていて、グラインディングと違ってこすり合わせることはありません。
日中、力仕事の時に食いしばるように睡眠時も同じように力が入ってしまう行為で、音が出ないため自覚している人はほとんどいません。
クレンチングをしている人は頬の筋肉に力が入っているため、エラの部分が発達していることもあります。
タッピングは上下の歯をカチカチと噛み合わせるもので、歯を小刻みにぶつけ、小さな音が出ます。
音が出るので気づく方もいらっしゃるでしょう。
歯ぎしりの主な原因ですが、最も多いとされているのがストレスです。
その他には噛み合わせや骨格、なにかに夢中になっているときなど無意識にしてしまっている方も多いでしょう。
歯ぎしりを治療せずに放っておくと、さまざまな悪影響を及ぼします。
歯周病の悪化、歯・詰め物・被せ物の破損、顎関節症、知覚過敏、肩こり、頭痛、めまい等さまざまな不快症状を引き起こすこともあります。
歯ぎしりの治療方法として最も一般的なのがスプリント療法(マウスピース)です。
マウスピースを装着することによって歯と歯の間でクッションのような役割をし、歯同士が直接当たらないので物理的に歯ぎしりの邪魔をしてくれます。
マウスピースを装着することによって歯のすり減りを防ぎ、詰め物・被せ物が欠けたり割れたり取れたりすることも防ぐことができます。
また、歯ぎしりはどうしても食いしばりやすい奥歯に力が集中しますが、マウスピースをはめるとその力を全体に分散することができます。
当院でも歯ぎしり用のマウスピースを作製することができますので、お困りの方はぜひ一度ご相談ください。