シーラントについて
- 2023年2月13日
- 予防・クリーニング
前回は虫歯予防処置のフッ素についてお話しましたので、今回はシーラントについてお話したいと思います。
シーラントとは、奥歯の溝を白色のプラスチック樹脂で埋める虫歯予防処置です。
生えてきたばかりの歯は溝が深く、汚れが溜まりやすい場所です。さらに奥歯は歯ブラシも届きにくく虫歯になりやすい歯です。
あらかじめその溝を埋めることによって食べカスや汚れが溝に入ることを防いで虫歯になりにくくしてあげるのです。
また、シーラントに使われるプラスチック樹脂の材質にはフッ素も含まれているため、歯を強くしてくれる効果もあります。
シーラントを処置する部位は虫歯になりやすい6歳臼歯や12歳臼歯、乳歯の奥歯です。
生えてきたばかりの奥歯は生えきるまでの期間が長く、未成熟で歯質も弱いため虫歯になりやすいので特に注意が必要です。
しかし、シーラントもフッ素塗布と同様に処置したからといって虫歯にならないわけではありません。
溝にできる虫歯は防ぐことができますが、歯間部などにできる虫歯は防げません。
そのため、毎日のブラッシングなどのケアはしっかりと頑張ってもらう必要があります。
また、シーラントは日々の食事や歯磨きなどで徐々にすり減ってきてしまいますので、定期的に通院していただいて、取れていないか確認することも大切になります。
特に強く噛んでいたり、歯ぎしりのある子はかけやすいので定期的なチェックが必要です。
もしかけて取れてしまってシーラント材を飲み込んでしまっても、体に害のある素材ではないのでご安心ください。
3ヶ月に一度お越しいただいていれば、もし虫歯になってしまっていても、定期的に来院して診させてもらうことで早期発見にもつながりますし、初期の段階で治療できれば通院回数も少なく済みます。
シーラントは虫歯の治療とは違って歯を削らない処置ですので、お子様の負担も少ない処置ではないかと思います。
虫歯予防効果も高いので、フッ素塗布と併せて虫歯になりにくい強い歯になるよう積極的に取り入れていくと良いでしょう。
ぜひ一度、ご来院ください。お待ちしております。